No.191 要堺 雅代 |
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実感
9月半ば、京都市内にあるエル・コープという小さな生協でインターンシップを体験してきました。 そこでは通常業務以外に時事問題の研究会や組合員理事によって新事業を立ち上げるなど、予想以上に活発な活動が行われています。 そういった活動に参加する中で、コミュニティの重要性についてやっと少しわかってきたように思います。 今まで、谷口先生がなぜコミュニティにこだわっているのか全くと言っていいほど理解していませんでした。
そこでの議題に上ってきたのは、お金がなくても誰もが安心して生活していける助け合いの場を築きたいというものでした。 障害を持った人の施設は年齢とともに受け入れ先がなくなってきますが中には時々ほんの少しの手助けさえあればいい人もいます。 共働きをしていて、土曜など子供を置いていくのが心配な家庭は多くあります。 それを生協内で働いている組合員がすぐそばで目を届かせ、ときには介護を手伝ったり、悩みを話したり、そんな場所を作ろうというのです。
主婦の声には現実味がありました。 きっと男女平等といってもこれらの問題の多くは、女性が負担することが多く今現在から将来にわたる現実がその背景に読み取れることで、強いメッセージを発していたのでしょう。
私の母は専業主婦のため女性が働くということがあまり現実として受け取れなかったのですが、その大変さを垣間見ることができ、そしてお互いに助け合うことのできるコミュニティはこんなところでも大切なのだと気付かされました。 人との関わりを面倒に思ってしまうこともありますが「情けは人のためにあらず」という意味が少しずつわかってきたように思います。もっと外に出て学ばなければ私は知らないことが多すぎるのだと実感したインターンシップでした。
05/01/03 0:33
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