TANIGUCHI Seminar Column.BBS
02[2004-2005]


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No.201 高橋健太
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学部再発見

皆さん知っていますか?これは、立命館大学のホームページ、「在学生」にリンクしてもらったら、右側に人知れず載っていた「学部再発見」という企画です。夏休みに企画内容を決めて、後期になってからこの企画を衣笠のパートナーとずっと一緒に作ってきました。最終的に、ページを作ってくれるのは広報課ですが、取材から原稿作りにいたるまで、全て自分でやってきたものです。今まで色んな学部の授業に取材し、いろんな人にインタビューしました。おそらくほとんどの人は知らないでしょう。でも、僕はこの企画をしていく中で色んな事を身に付けました。初対面の人との会話の仕方・人の話の聞き方・自分の印象を良くするにはどうすればいいか・楽しい会話へのもっていき方・相手の警戒心をいかに早く取るかetc…。人と接していく中で必要なもの。その他に、文章作成能力・表現力といった、人や取材で見聞きしたことを「文」と言う形で、どれだけ人に分かりやすく伝えることができるかを毎回試行錯誤していたように思えます。何よりもこの企画を通していろんな人に出会え、話を聞くことができました。取材をして次の日までに原稿を仕上げなければならないぁ 覆鵑篤「發△蠅泙靴拭C任蘯i「僚颪い晋狭討」曄璽爛據璽犬忘椶辰燭蝓△修竜Z「鮓C討C譴訖佑「い襪箸いΔ海箸「箸討盪戮┐砲覆蠅泙靴拭C修鵑粉覯茲盧Fupしたものが最後。もう作ることはできないのですが、形に残るような仕事ができてよかったです。

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立命館大学 経営学部 経営学科 
環境・デザインINS 3回生 高橋 健太
mail-to:ba006025@ba.ritsumei.ac.jp
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05/01/20 19:19
No.200 筧 美幸
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「こどもの視点」

 去年、近くの幼稚園でバザーがありました。それにガールスカウトでもお店を出すことになり、私はスカウト3人を連れていきました。手伝いをしに行ったのですが、まだまだスカウトたちは一年生なので、他のお店で何が売っているとかゲームが気になってしまいお手伝いどころではなくなってしまい、遊びに行ったという感じでした。
子どもたちは、スーパーボールすくいを何回もしようとしたり、当てものをしようとしたり、お菓子のつかみ取りをしたがりました。私は、スーパーボールは1っこあればいいし、あてものだっていいの当たらないよとか、お菓子だって自分の好きなの買った方がいいとか思ってしまいました。でも子どもたちは、明らかにはずれと思われるちいさなこまをもらっても喜んでいました。それで見て気づいたのは、子どもはスーパーボールを何個すくえるのかとか、あてものでどんなものが当たるのかというドキドキ感とか、お菓子をどれだけつかめるかとかを楽しんでいて、行為自体に価値を置いているのです。私はこれをしたらこれが得られるとか、結果だけしか見えてないことに気づきました。この気づきが、「何でも楽しむ」という象彦プロジェクトに影響を与えたのかなと思います。

 初詣に大阪天満宮に行ったら、いっぱい屋台が出ていて、揚げたてのから揚げや、たこ焼きに惹かれたけど、なかなか普段はできないスマートボールをしました。久々にやったこともあり、すごく楽しめました。でも代金として払った300円は棒つきの小さなあめに変わってしまったけど、それ以上のものを得られたような気がしました。



05/01/19 1:08
No.199
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ゼミ活動終止符

 昨日、出町プロジェクトは論文をあわせ、提携先である出町サロンの人達に発表会を行った。実質的にゼミでの活動に終止符を打ったことになる。発表会が終わり、一日がたってこんな文章を書いているとやっぱり出町でのうちらの活動が思い出される。俺は恥ずかしながらもリーダーとしてこのプロジェクトに参加していた。自分はリーダーよりもサポート向きな性格であるにもかかわらず、ここまでやってこれたのは、他のメンバーのおかげだったと思う。謝謝。大学生活の中には大人と何か一つのものを作り上げていく作業をするという機会はない。しかも街づくり。自分たちは本当に学ばせてもらうことが多く提供することができたかどうか心配ではあるが、イベントも発表会も無事こなせることができてよかったのではないだろうか。他のプロジェクトのリーダーには分かると思うのだが、リーダーという仕事は、ほんとにたいへんでしたね。特にどこか提携先と共同で活動しているところなどでは、礼儀や責任の重みがかなりあったのではないでしょうか?俺は、色んな団体に入っててリーダーを見てきているけれど、リーダーしだいでそのチームのムードはいくらでも変わってし まう。いい方向にも悪い方向にも。『締めるところは締める、しかしながら独裁者であってはならない。』それが理想的なリーダーの姿だと思います。俺は之を目指していたんであって、少ししか実行できていないです。「締める」のが性格的に難しかった。巷では「カリスマ性」なんておっしゃりますが、そんなものはリーダーとしての基礎ができての話。ちゃんと仕事をするリーダーには周りはついてくるもんです。でもほんと、リーダーって難しいですよね…。でもその分、達成感は人一倍!皆さんもリーダーになれる機会があれば、立候補してみたらいかがですか。早いうちにリーダーを体験しておくといいですよ。失敗は若いうちならいくらでもできますからね。(ってもまぁ、ほどほどに)


05/01/16 23:29
No.198 山本 貴子
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決意の涙☆

最近、涙もろくて困ります。もちろん、悲しくて涙がでるばかりではなく、嬉しいことや面白いことがあって涙がでることもたくさんあります。もしかしたら、理由はどうであれ、涙がでるほど感情が動かされることは幸せなのかもしれませんが、やはり悲しくて涙がでるのはつらくもあります。
「もうすぐ年が明ける」と浮かれていた昨年末、スマトラ沖で地震が起こりました。日が経つのとともに増える死者の数に愕然としました。18万人もの人が亡くなられたそうです。ニュースなどの映像では、水の流れはゆっくりとしているように見え、こんなにも多くの方が亡くなられたとはとても思えません。それでも実際は、大切な人や生活の場を失った人が多くいて、自然環境に恵まれたリゾート地は現在ひどい状態です。そして、明日は、阪神大震災が起こってから10年が経ちます。この震災でも多くの方が亡くなり、被災された方はいまでも苦しんでいらっしゃいます。最近では、震災後10年という節目の時期を迎えるにあたって新聞でも多くの特集が組まれていて、その記事を読むたびに泣けてきます。被災された方はこの10年を本当につらい気持ちでいっぱいだったと思います。大切な人を失っても、自分は生きていかなくてはいけないことは本当につらいことなのでしょう。こんな思いをしなくてはいけない地震は本当に起きてほしくありません。しかし、人が地震や台風などの自然現象を止めることはできません。でも、被害を最小限に抑えたり、早く復興させたりす ることはできます。それは人だからできることだと思います。人と人とのつながりであったり、技術であったり、文明を発展させてきた人だからこそできることがあります。震災が起こったときのために、防災対策をしている地域もあります。起こった後、ボランティアの方の協力によって人は励まされます。そして、街を再生するために技術を使う人がいます。私は、災害が起こったとき、すぐに駆けつけて人を助けられる技術者になりたい。最近、泣きながら新聞を読み、強くそう思います。

妙に建物を見たい今日この頃です。春休みは、いろんな場所に行って素敵な建物を多く観たいです☆



05/01/16 16:57
No.197 小島 一仁
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やったるぜ2005年!

こないだ彼女にふられた。簡潔に言うと他に好きな男ができたらしく彼女は俺から離れ、そいつのところへ行ってしまった。たぶんそうだと思う。
自信喪失。死にたいと思った。しばらくは何もできなかったし、友達にも「今お前腐ってるよ」って。
それから今までいろいろ考えたけど、これは決して自分にとってマイナスではなかった。今回の失恋で、友達の大切さを再確認できた。だいぶ助けてもらった。バイトの友達らは冬の海に連れて行ってくれたし、ジムのお客さんには祇園に連れて行ってもらったし、ゼミの4回生の先輩には飲みに付き合ってもらった。
それにここまでへこんだのは高校の時以来だし、なかなか経験できないいい勉強を
できたと思っている。それだけ好きになれた人ができてほんとに良かったなって。恋愛って自分が相手のことを本気で好きになることに意義があるんだと思う。

話は変わって箱根駅伝。高校のときの陸上部のY先輩。先輩は当時から夢は箱根駅伝と言っていた。ほんとに世話になった大好きな先輩だ。先輩は東大を志望していたが結局ダメで早稲田に入った。早稲田の陸上部に入るときに監督から言われたのは
「どうせ苦労するだけで終わるからやめときな」。
それでも先輩は頭をさげてなんとか入部させてもらい、スポーツ推薦で入学した全国でもトップレベルの選手について日々走っていた。大学受験のとき先輩の下宿先に泊めてもらった。そのときも朝早く起きて先輩は走っていた。自転車に乗って当たり前の遠い距離も、余分な筋肉がつくことを気にして自らの足で走っていた。
そんな先輩が大学院2年生にして、ついに箱根駅伝の往路4区にエントリーされた。期待を膨らませ、東京まで応援しに行くことに決めた。しかし、当日の朝に先輩からメールが届いた。
「メンバー変更ではずされちゃったよ」。
悔やんでも悔やみきれない悔しさがあったけど、それでも俺の中では先輩はかっこよかった。結果はどうであれ、ここまで箱根にかけて走ることに頑張ってこれた先輩は相当かっこいい。

2004年は何もかもとんとん拍子で進み、ほんとに楽しかった。友達も増えたしいいことだらけだった。でもこれは結果論。
結果はどうであれ、後から考えてみても、
「もうこれ以上の努力はできなかった。俺はほんとによくやった!」
と思えなければ意味がない。本気になれなかったら意味がない。2005年はそんな年にしたい。


05/01/14 2:33
No.196 高橋健太
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つづき

んで、去年の日本語レッスン最終日。彼は私に「一年間お疲れ様」と言って、Tシャツをくれた。もちろんmade in ばんぐら。日本は寒いからTシャツを着る機会が無いそうな。確かに。で、そん時はそのまま別れてお互いに年越しをして、俺がTシャツを改めてみたのがつい最近。そのシャツにはこんなことが書かれてた。
George Harisonの歌詞で
My friend came to me with sadness in his eyes told me that he wanted help before his country dies.
Although I couldn't fell the pain I know I had try.
Now I'm asking all of you helps us save some lives.
Bangladesh, Bangladesh where so many people are dying fast and it sure looks like a mess. I've never seen such distress. Now won't you lend your ha-. Try to understand relieve the people of Bangladesh.
Bangladesh, Bangladesh. Such a great disaster. I don't understand but it sure looks like a mass. I never known such distress. Please don't turn away I wanna hear you say. Relieve the people of Bangladesh.
少し読んだら分かってくれると思うけど、このプリントされてる文は、バングラディシュの現在の貧困の状況を表しているもの、Tシャツにさえこんなことが書かれているのです。この文章を読んで彼が私に伝えたかったことはなんだろうと考えた。確かに私は彼らの輪に入って仲良くはなっているが、彼らの国の状態は全く知らなかった。なぜなら彼らはとても明るく1日1日を楽しそうに暮らしているからだ。でも彼らの国では貧困と暴動で死者が絶えないという。この事実にショックをうけた、彼らは国の状態を踏まえた上で日本と言う土地でこんなにも頑張っているのだ。「君は私たちの友達になった、だからこそ私たちの国の現状も知ってほしい。私たちが抱える真実を知ってほしい」そんな声が聞こえるような気がした。

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立命館大学 経営学部 経営学科 
環境・デザインINS 3回生 高橋 健太
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05/01/12 0:31
No.195 高橋健太
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院生留学生

私は去年から留学生ボランティアサークル(TISA)の先輩からの紹介で、バングラディッシュから留学して日本に院生としてきているシャヤダットさんという人に日本語を教えている。日本語レッスンを通じてかなりその人や、バングラさん(バングラディッシュから来ている院生の方々)と親しくなった。これは後から分かったことなのだが、院生で立命に来ている留学生は、その国ではある程度の地位を得ている人だった。例えば、友達のバングラさんの一人はその国で教授をしていたり、タイから来ている院生は外交官をしている人だった。確かに日本の物価は高いし留学するなんて結構なお金がかかるものだから。そういう人が多いのも分かるが、私が一番驚いたのは、彼らが私たちに対してめちゃめちゃフレンドリーであるということ、普通に考えて院生であれば10歳は離れているのに彼らはまるで旧友にでも会ったような顔をして迎えてくれる。そんなことに私は驚いた、とにかく彼らに年齢の差は無い、僕が日本語を教えているシャヤダットさんもおそらく30歳は超えていると思う。そんな人達から明るく話しかけてもらうことで、何度励まされただろ うか。ほんとどっちがボランティアしてんのか?ってな話です。そんなことを踏まえて、次に載せるコラムには去年の末に貰ったシャヤダットさんからのTシャツから私が考えたことを紹介したい。

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立命館大学 経営学部 経営学科 
環境・デザインINS 3回生 高橋 健太
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05/01/12 0:11
No.194 高橋健太
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さくら合宿

おとといから昨日まで、エポックで就活支援団体桜による就活応援合宿があっ  た。おとといは丁度、気球サークルの早朝フライトがあったので、1時からの   合宿に参加するのはしんどいし、どうしようかと悩んだ。今ではほんとに言っ   てよかったと思う。内容は集団面接・グループディスカッション・個人面接と   超ハード、でも俺は今まで就職活動といえばサイトでのエントリーと遅刻した   模擬面接くらい。それを考えたら、義務感と不安感で合宿に参加したようなも   の。先輩が最初にしてくれたアイスブレーキングでもぜんぜん打ち解ける気が   しなかった。でも、個人面談・GD・集団面接をしてみて就活に対する回りの意   気込みにまずは面食らった。「うわぁ!」って。自分の準備のなさに不安感が   募る。「どうしよう」そんな自分の気持ちを和らげてくれたのが、その後の話   し合いや講演会の企画だった。「悩むことや焦ることはとても贅沢なこと。悩   むときには十分悩めばいいし、焦っても自分の芯がしっかりしていれば、解決   策が見えてくる」といってくれた先輩の言葉や、自分を後押ししてくれる話は    自分の不安を払拭してくれた。本当に感謝。悩むよりもまず行動・自分の芯を   まずは見つけること、それが大事なんだなと思う。就職活動はあくまで次に行   くための自分のスタートラインに過ぎない。そこから自分をどう変えていくの   か将来「こうありたい」という自分にどうやって近づけていくか、そんな言葉   が本当に身にしみて感じるような合宿でした。尊敬できる先輩と知り合えるこ   とは本当にうれしい、自分も就職活動を通してこんな先輩になりたいわ。そし   たら、昨日みたいな合宿を開いて後輩を勇気付けてあげよう!新しい人との繋   がりができました!今年の自分の座右の銘は「一期一会」就職活動楽しみにな   ってきました。みんなも楽しもうね。

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立命館大学 経営学部 経営学科 
環境・デザインINS 3回生 高橋 健太
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05/01/11 23:11
No.193 岸本知久
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自然・不自然

 年末に恐れていたことがついに起きてしまった。昨年デイアフタートゥ
モローというフィルムが流行ったが、あそこまで大げさではないがそれが
実際に起こってしまった。スマトラ沖地震である。年末ということもあり
各国から休養目的で多数の人が現地に滞在しており、現地人を含むたくさ
んの人の命を奪うという残念な結果となってしまった。そんな大災害だが、
阪神大震災のときも、今回の地震でも、多くの動物たちは事前に何らかの
異常を察知して逃げるなり吠えるなりアクションを起こしていたという話
だ。象は鎖を切ってしてまで高地に逃げ、そればかりか津波被害を受けた
多数の動物が生息する国立公園では動物の死骸すら見つかってないらしい。
まだ人間たちがのん気にバカンスを楽しんでいる間に動物たちはとっくに
安全な場所へ避難してしまったとしか考えられない。野生のカンってやつが
働いたのだろうがどうしてその様なカンが冴えているのだろうか。
 人間と動物との大きな違いは言葉を使うかどうかではない。それは動物
の鳴き声が言葉ではないことを証明できないから間違いない。だとしたら
何が違うのだろう。私的な意見だがおそらく生活基盤の違いだと思う。人
間は都会であれ田舎であれ「マチ」を生活の場にしている。マチというの
は人間がつくったものであり、もともとそこにあったものではない。もと
もとそこにあったものは自然だとすると、マチは不自然なものである。そ
んな概念化された空間で私たちは生きている。そして動物たちはというと、
自然の中で生活している。マチの中にも動物はいるじゃないかと言われそう
だが、自分がマチに住んでいると考えない。先ほど述べたようにマチは人間
が生み出した概念であり、動物には理解するすべも無い。そうした意味では
マチも動物にとっては自然である。
 天災は人間が自由に起こせない自然現象である。普段から自然に依存して
きた動物たちは自然から人間以上の情報を得ているに違いない。その中に
これから地震が起こるという情報が含まれていて彼らは逃げ出したのだろ
う。人間の場合は依存と言うよりどちらかと言えば略奪という言葉のほう
が合致する。当然自然からの情報は少ない。狩猟採集生活の時代にはまだ
野生のカンというやつが人間に備わっていたのだろうが今では皆無に等し
い。その代わりに科学を発展させて何でも学問で理解しようとする。少な
い情報を基に科学しても命は助からない。私たち人間はそろそろ自然との
関わり方を見直さなければならないのだろう。

05/01/10 22:03
No.192 岸本知久
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本当に美味しいビール それでビールについてである。変な始まりのコラムだと思われた方は
前回のコラムを参照してください。一口にビールといってもその種類は
多岐にわたる。本来のいわゆるビール、発泡酒、それに加え最近では
エンドウ豆を原料とするビールも加わった。おもにサッポロの「ドラフト
ワン」があげられるが飲んでみたところしっかりビール特有のコクも
引き出されていてとてもビールの類似品とは思えない出来栄えである。
ではなぜこういった様々なビールが開発されるのだろうか。皆さんも
ご存知のとおりその背景には酒税の増税問題がある。酒税には麦芽の
含有量が大きく左右する。麦芽を多く使用する本来のビールはレギュ
ラー缶350ml当たり77円70銭、発泡酒は46円99銭である。もちろんドラ
フトワンは24円20銭と最も安い。酒税の違いは販売価格に還元され、
ビール風テイストで清涼飲料水と同等の価格で売られる。値段が安い
ことは庶民にとっては最もありがたい。しかし、この第3のビールにも
増税の案が浮上している。ビールをよりやすく楽しむため発泡酒が開発
され大ヒットとなった。売れれば国は増税し税収アップを図った。そして
この第3のビールにも毒牙が刺さろうとしている。税収のための安易な
増税はせっかく企業努力を無駄にし、企業の開発意欲を低下させるだけ
ではなく結果として本来のビールから程遠いものを造ることになる。
このようなイタチゴッコの繰り返しではいずれ日本のビール文化は衰退の
一途をたどるだけでなく、商品自体が国際経済で競争力を失ってしまう
だろう。税法によって衰退するのは何もビールだけではない。豪邸を
相続する際に莫大な相続税を払えずに土地などの現物納税をすることで
家が相続ごとに小さくなり、その土地の景観そのものがくだらないもの
になっているらしい。
 
 国が変われば税法に対する考え方も全く違う。経験上またドイツの話を
するが、ビールは安いものだと1本70円くらいで売られている。レストラン
で頼んでも高くても400円はしない。それでいて純粋に水、麦芽、ホップ、
酵母の4原料から全て作られていて副原料は一切使用されていない。
この事は1866年の「ビール純粋例」で規定されている。そのため、原料の
配合の違いと醸造方法だけでドイツ国内に1000は超えるであろうビールの
種類を生み出している。どれもが魅力をそれぞれ持っていて同じものは
2つと無い。ビールが安いのに対してタバコは1箱500円ぐらいする。さら
には箱に健康を害すという警告文まで張られている。税金一つをとっても
国によってまったく考え方が異なる。国は本当に国民の生活を良くするための
機関なのだろうか。

05/01/10 22:02
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