No.99 中川ひろつぐ |
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正月
暮れは寒かった。そのため先延ばしにしていたMINIを 年明け早々洗車した。そして気付いたのだがタイヤに釘 が刺さっていて空気が抜けていた。その日は晴天。サイ クリング日和だと勝手に意気込んで、家からかなり距離 があるカー用品店に修理用品を買いに自転車で出かけ た。 私は伏見を流れる新高瀬川の堤防を駆け抜けた。冬 のサイクリングもなかなか気持ちいいものである。あっさ り修理用品を購入し、帰りも堤防を駆け抜けた。と、前方 に何か浮遊物を目撃した。なんだろうと良く見ると凧であっ た。公園でとある家族が凧揚げをしていたのである。凧揚 げを見たのは本当に久しぶりでいささか感動してしまった。 その先でも凧が揚がっていて「そうだ、正月なんだ。」と改 めて思い知らされた。 私も豆のように小さい頃は凧を揚げたものである。そし てそうした頃はCMでも「凧揚げは電線に注意」というのも あったのを良く憶えている。そうしたCMは最近ではまった く流れていなく、凧自体も以前に比べてほとんど揚がって いない。正月のスタイルが変わってしまったのだろう。 ここ数年、私は正月を正月らしく感じなく、特別なものと 感じない。「あぁ、正月だなぁ」と思うことが少なくなった。昔 はそんなことはなかった。お年玉をもらえなくなったせいか もしれないが、凧揚げを久々に見てそんな風に思った。 (写真には凧は写っておりません。)
05/01/09 22:03
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