Kyoto Shimbun News 2005年3月2日(水)
望ましい新庁舎へ市民の声を結集
伏見区 WS報告書を提出
京都市の伏見区総合庁舎の建設について、市民が望ましい新総合庁舎のあり方を話し合ったワークショップの
報告書がまとまり、ワークショップ参加者が1日夜、伏見区長に手渡した。
市が今春に策定する整備基本計画に市民の声を反映させるため、ワークショップは昨年11月から
計4回開催。区民ら約100人が参加し、同区在住の谷口知弘・立命館大助教授がコーディネーターを務めた。
この日は、参加者の一部と谷口助教授が伏見区役所を訪れた。谷口助教授は「高齢者、障害者、
学生ら多様な意見を盛り込めた」と話し、水田雅博区長は「熱い議論の結晶を重く受け止める。
ベースとして(計画に)生かしたい」と答えた。続く懇談では、参加者から「設計についても、
構想をもとに市と意見交換したい」との声が出た。
報告書は、新庁舎の役割に「市民活動の支援」「未来への活力」など5つの項目を挙げ、
項目ごとに「酒蔵など伏見らしさを生かしたデザイン」「ボランティアを活用した観光案内の機能」
「福祉事務所を低い階に設けるなど利用者に配慮した施設の配置」などのアイデアや要望を盛り込んでいる。
2008年度に完成予定の新総合庁舎は、分散している区役所と福祉事務所、保健所を統合し、
伏見青少年活動センターも併設する計画で、現庁舎とその隣接地の敷地に一体で整備する。